双眼装置で観望

双眼装置で観望

 様々な方が言及していることの一つに、「双眼視」の事が有ります。理屈はよくわかりませんが、単眼視より双眼視の方が、天体が良く見える事が多いというのが私の経験上言えることです。
 私の場合、片方の目に老人性白内障が起こりかけているという指摘を眼科医から受けました。確かに、右目だけでアイピースを覗いていると、視野の一部がぼんやりしてくることが多いです。眼球をぐるぐると回した後は、少しの時間、視野がすっきりとします。こんな状態では、木星の縞のような淡い模様を見分けることが難しくなります。
 このような時は、双眼装置の出番です。星仲間が使っている「デンクマイヤー」や私が使っている「ビノビュー」で木星を見ると、理屈はさておき、見やすくなります。
 この時に考慮すべき事が有ります。それは倍率が上がる事です。
 Ninja500に「ビノビュー」を直接装着すると、アイピースを奥まで押し込んでもピントが来ません。光路の引き出し量に制約が有るので、光路を長くしてやる必要が有ります。当然、焦点距離が長くなり同一アイピースを使用すると倍率が上がります。低倍率、広視野で観望を楽しむ事とは逆の結果となります。双眼装置の種類によっては、1.2倍から2倍程度の倍率の変化になります。月や惑星では倍率を上げるために短い焦点距離のアイピースを使わなくて良いので、むしろ好都合とも考えられます。しかし、散光星雲等の大きめの天体では、低倍率、広視野を得ることが出来なくなり全体を見渡せないケースがでてきます。
 観望する天体によって、双眼装置を使うか単眼視で観望するかの使い分けになるでしょう。あるいは、双眼望遠鏡で低倍率、広視野を得る方法が有りますね。
 Ninja500を使うときは、同時に「SE120 EMS」や「150LD EMS」を使うように考えています。それぞれの機材の特性を生かしながらの観望になると思います。
 使用するアイピースは32㎜から13㎜程度を考えています。双眼望遠鏡はもう少し長めのアイピースも考えられます。
 いずれにせよ、目の機能低下を補ってくれる機材は有り難いです。

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