天文書2

天文書2

 屋外で使える最新のポケット版星図が出版されました。

  著者名  Roger W.Sinnott
  著書名  Pocket Sky Atlas
  出版社  Sky & Telescope's
  発行年  2010年
  価 格  US$19.95

 概要
 私たちが、夜、屋外で星図を使用するときの最大の敵は夜露である。この星図はの表紙は紙で出来ているが、耐水加工が施されていて、夜露で濡れても翌朝乾けば元の状態に戻る。製本はダブルリングなので、本の開閉と開いたページの保持は大変スムーズである。
 この星図は全天を80の領域に分けて、機能的なページのレイアウトが特徴である。
 昔、地球儀を作った方なら覚えていらっしゃると思いますが、南北両極が尖って、赤道部分が膨らんだ形に分割された世界地図を、球に縦に貼っていく作業をしましたね。あの考え方で星図が作られています。
 0hから24hまでの間を、3h毎に計8分割している。更に、それが+90度から、30度ずつ区切られて、-90度まで6つの領域になる。両極は表示範囲が狭いので各1枚の星図で表されるが、その他はページを開いた2枚の状態で表される。言い換えると、0hから3までの領域を10枚の星図で表すことになる。
 実際に使うときは、今開いている星空の南北方向が見たいときは、今開いているページの前後を開けばよい。
 東西方向の星空を見たいときは、今開いているページ数に10足したり引いたりすればよい。実際に使うときは分かりやすい。更に各ページの枠外に、道路地図のように、星図の続きがどこにあるか分かるようなマークが印刷されている。又、裏表紙の内側には「チャートキー」が印刷されている。
 恒星は-1等級から+7等級までの表示になっている。星座線は黄緑色になっている。散光星雲は緑の形で、系外銀河は赤色の楕円形で表される。散開星団は黄色の円。通常の表示である。銀河は濃淡2段階の水色で表示されている。
 クローズアップチャートとしてプレアデス・オリオン・おとめ座銀河団・大マゼラン雲の4枚がある。
 索引も詳しく表されている。
 表紙の裏側に、星座の縮尺に対応したTelrad finder用の赤い三重丸が印刷されている。

 このように、ずっと使い続けられる大変実用的な星図である。

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