天文書3

天文書3

 前回は「POCKET SKY ATLAS」をご紹介しました。
 今回は「SKY ATLAS2000.0」(カラー版)です。

  著者名  W.TIRION
  著書名  「SKY ATLAS2000.0」
  出版社  Sky Publishing Corporation
  出版年  1981年
  価 格  15,500円

 段ボールのケースを書棚から取り出すと、裏に白い紙が貼ってあり、そこにドットプリンターで「スカイアトラス2000 カラーバン ¥15,500 カメラノサンワアツカイ」と印字されています。
 このカメラノサンワという文字をご覧になった方で思い当たる方は、かなり以前から天文に興味をお持ちの方でしょうね。天文雑誌に、手を胸に当てて「私にお任せください」というキャッチコピーのCMがありました。そこの望遠鏡ショップから買った本です。ついでに、床に置いてあった大きめの箱に入っていた五藤の8㎝・3枚玉スタンダードアポクロマートSタイプの中古を思わず3万円で衝動買いしてしまいました。現在は星仲間の所に「転籍」していますが。
 このような記憶が蘇ってきました。前置きはこの辺で終了して。

 概要
 「SKY ATKAS」の大きさはB4よりやや大きめです。星図を見るときはB4を開いて1枚のB3の大きさで見る事になります。星図の片方をダブルリングで綴じてあるので、開閉にストレスは有りません。
 表紙はやや柔らかめの合成樹脂で出来ているので、中身の保護に好都合です。
 星図は全天を26枚に分割しています。
 天の赤道からプラスマイナス20度の領域は、0hから3hずつ、東西方向に8枚に分割してあります。更にプラスマイナス20度から50度の領域を4hずつ、それぞれ6枚に分割、プラスマイナス50度から90度までの天の北極・南極領域は8hずつのそれぞれ3枚に分割されています。星空を東西方向に調べるにはいいのですが、南北方向の天体を探すときは、慣れるまでちょっと手間がかかりそうです。星図の続きのページを指す指標は有りません。
 恒星はマイナス1等星から8等星まで、二重星や変光星は通常の表記です。
 この星図の特徴は、大きさによる見やすさです。B3の紙に描かれている星や天の川、星雲は夏や冬などの季節によっては、とてもカラフルで見ていて楽しいものです。天の川は水色の濃淡2色、散光星雲は緑色、散開星団は黄色の円で、系外銀河は小さな赤の楕円で、視直径が大きなものはそれなりの大きさで表されています。
 ただ、この本は屋外に持ち出すと、夜露などでかなりのダメージを受けそうですので、室内専用にする方が無難でしょう。

 星が出ていない日はこのような星図を見ると、次に見たい天体の
アイデアが浮かんできそうです。

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