天文書4
天文書4
前回は「SKY ATLAS2000.0」(カラー版)でした。
今回は「全天恒星図2000」です。
著者名 広瀬秀雄
中野 繁
著書名 「全天恒星図2000」
出版社 誠文堂新光社
出版年 1984年
価 格 2500円
概要
1959年の「全天恒星図」、1968年の「最新版 全天恒星図」と続くこの星図は、1984年に2000年分点表示の星図になった。この星図の準備中に、広瀬氏は御他界なさっている。
薄手の厚紙のケースから取り出すと、明るい灰色の硬い表紙の本を手に取ることになる。
本を広げると表紙の裏は「索引」、そして「北天の星座見出し用星図」が見開きになっている。
本の構成
・まえがき
・星図の使い方
・主な星の固有名詞
・星座一覧表
・図1(こぐま、りゅう、きりん、カシオペヤ、ケフェウス)
・図2(とかげ、アンドロメダ、さんかく)
・図3(はくちょう、こと、かんむり、ヘルクレス)
・図4(おおぐま、こじし、りょうけん、うしかい、)
・図5(ペルセウス、ぎょしゃ、きりん)
・図6(ぺがすす、うお、おひつじ、くじら、みずがめ、やぎ)
・図7(へび、へびつかい、わし、いて、いるか)
・図8(しし、おとめ、うしかい、からす、てんびん)
・図9(おうし、オリオン、ふたご、おおいぬ、こいぬ、かに)
・図10(ちょうこくしつ、みなみのうお、ほうおう)
・図11(さそり、いて、インデアン)
・図12(はと、りゅうこつ、ほ、かじき)
・図13(はちぶんぎ、きょしちょう、レチクル、みなみのさんかく、かじき)
各図には小口径の望遠鏡で楽しめる「おもな観望のリスト」が挙げられている。中身は「重星」、「星団星雲」「変光星」である。
この他、北極星野図、こと座M57付近、オリオン座大星雲付近、プレアデス星団の中心部、ヒヤデス星団、プレセぺ星団の中心部の星図が付属している。
更に月面も取り上げている。
・月面の地形
・月面図(倒立図)
裏表紙の内側は「星座の南中順さくいん」、そして、「南天の星座見出し用星図」が見開きになっている。
以上のようになっている。
購入してしばらくは使っていたが、これまでに紹介した星図を入手すると使わなくなった。恒星は6等級まで、M天体は全部表示されている。一方、NGCやIC天体は表示位置が明確でない部分がある。
入門として使用するときは、「おもな観望のリスト」は役立つと思われる。野外に持ち出すことは出来るだけ避けた方が良いと思われる。