天文書5
天文書5
前回は「全天恒星図2000」でした。
今回はフィールドに気軽に持ち出しできる星図
折りたたみ式星の地図「FIELD STAR ATLAS2000」です。
制 作 渡辺和郎・金田宏
著書名 折り畳み式 星の地図「FIELD STAR ATLAS2000」
出版社
出版年 2009年5月1日
価 格 500円
概要
折り畳み式と銘打っているように、A4サイズ縦置きの大きさの星図を広げると、4枚分が横に繋がっている。表裏でA4が8ページ分の星図になる。
印刷された星図はラミネート加工のようになっていて、夜露が付着してもすぐに拭き取れるようになっている。
構成
このうち、2ページ分は北天・南天の星図になっている。図1が北天、図8が南天、その範囲は極からプラスマイナス45度までになっている。南天のページには南極天と北極天の詳細図が載せられている。
残り6ページは次のような構成になっている。
図3は1hから7hまで、図4は5hから11hまで、図5は9hから15hまで、と言うように各図は6hぶん=90度の赤経が表示されている。各図の重なりは、東西2hぶん=30度になっている。
各図の端にはその星図の続きが分かるような表示がある。
星図には1等星から6等星までの表示になっている。星座の形が分かるように主な星が灰色の線で結ばれている。
その他は、惑星状星雲、球状星団、散開星団、散光星雲、小宇宙、二重星、変光星が表示されている。
星図の大きさの割には恒星が少し大きめに表示されている。感覚的には分かりやすいだろう。
M天体は全部、NGC天体は主なものが表示されている。
フィールドで使用することに目的を定めて作られているように、必要で十分な内容の星図だと思われる。使いやすさが良く考えられた星図で、一家に一冊あると、大変便利な星図として常用される存在になりそうだ。
私は武雄の宇宙科学館で購入した。星図の裏に科学館のシールが貼ってあった。
なお、この星図の大元は「携行版 星の地図 FIELD STAR ATLAS2000」の様ですが、これは次回に紹介します。