天文書7

天文書7

 前回は、携行判 星の地図「FIELD STAR ATLAS2000」を紹介しました。
 今回ご紹介する星図は、そのまま屋外で使用するような星図ではありません。なぜならば星図としては膨大なページの本だからです。
 表示内容は恒星の等級だけ見ても、暗い星の等級表示が11..13等級になっています。これだけ見ても、他の星図とは全く違うことが分かるでしょう。
 この星図の概要なども含め私の文章だけでは紹介出来ないほど膨大な内容です。
 そこで、この星図を取り扱われている「国際光器」様のご厚意で、そちらのホームページの内容を引用させていただくことになりました。この星図の詳しい内容をご覧になりたい方は、「国際光器」ホームページにアクセスなさってください。ページの右上の「取扱製品全般」の中の「天体星図」です。アドレスは次の通りです。
http://www.kkohki.com
  
  著書名  「The Great Atlas of the Sky」
  著者名  ピオトル・ブリッチ
  価 格  18,800円(現在時点の特別価格)
  CopyRight 2009年

概要
 広げればA4が4枚分の、A2サイズの星図です。これに表裏印刷されています。これが150枚ほど計300ページほどの星図が、リングのバインダーで綴じられています。全部の重さは約6.3㎏。ひとかかえ有ります。
 大きさとその重さに圧倒されます。これまでご紹介した星図と全く次元が違います。
 以下、国際光器ホームページより、引用させていただきます。

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『Great Atlas of the Sky』 は、296 枚の星図で構成され、各星図は15°x10°の領域をカバーしています。星図サイズは61×43cm で、1°につき35mmの尺度です。70,000個以上の系外銀河、星雲、星団に加えて、最大12等級、合計2,430,768個の恒星がこれらの星図に示されております。

星図に表示されているすべての非恒星は、メシエ、NGC、IC、Sh2、RCW又はPGC星表の記号表示付きです。その他の星図表記としては、1603年のベイヤー星表(ギリシャ文字)、1725年のフラムスティード星表、1997年のヒッパルコス星表に含まれるすべての星の符号と番号も記載されております。

さらに、GCVSおよびNSV星表に含まれるすべての変光星にも符号が付けられており、合計130,000個以上の注目すべき星が特殊記号表示付きで掲載されております。

直径面積5分角以上広がっている星団は、形状を示す輪郭が表現され、面積2分角以上の系外銀河は、楕円で表現されています。楕円のサイズと角度は、その天体の天空上の実際のサイズと位置に対応しています。『Great Atlas of the Sky』 には、黄道も増分0.1°の目盛で作図され、極地域の星図には、2000年から2100年の極の歳差も表示されています。
The Great Atlas of the Sky
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次の星図は3枚のサンプルの中の1枚です。白鳥座の網状星雲付近です。
白鳥座の網状星雲付近

 私はこの星図を所有していますので、ペガサス座のNGC7331付近にあるステファンの5つ子を調べました。星図75にしっかりと記載されていました。他の星図やシミュレーションソフトでは対応できないことが、この星図では可能でした。

 なお、実際に使うときは、ページが多いのでリングから外すか、ページをめくることになりますが、リング穴を破損しないように注意が必要です。

 ポケット版と併用しながら「The Great Atlas of the Sky」を使うと、効率的に詳しく調べる事が出来ます。
 凄い星図が出たものです。

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