MC-500赤道儀

アストロドリームテック社 MC-500赤道儀

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2012/02/03現在、写真を撮るときのシステムは次のようになっています。
MC-500赤道儀 DynoStarX3コントローラー プレート(K-ASTECとTOMITAのアリガタ・アリミゾ) C11 TOMITAガイドマウントL ED81S LodeStar
ソフトはPHD SUPERSTARⅣ
2012/05/12現在の撮影システムです。
MC-500GE赤道儀、DynoStarX3コントローラー、ADT250RC/CT、Atik383+、SLXpressフィルターホイール、ED81mmガイド鏡(ピギーバックにして)、Lodestar、
ソフトはAstroart、MaxImDL、SUPERSTARⅣ、PHDGuiding
⇒ MaxImDL,TheSky,MicroTouch,CCDInspectorなど

フラット板の作成  2013/08/31 [#n08f9b3e]

 以前、フラット板を自作するために、発光パネル、インバーター、アクリル板、紙やすり、等、一式を揃えた。実際に作ってみると、どうしようもない事が見えてきた。
 先ず、発光パネル。250RC用に購入したパネルに、インバーターからの電流を通して発行させてみると、何と1枚のパネルが幾つかに分割されて発光しているではないか。これではまともなフラットは撮れないと思い、分割発光が分からなくなるように、乳半のアクリル等で拡散させようとしたが無駄だった。材料費等数万円がむだになってしまった。
 Kj氏にオーロラのフラット用パネルの購入を依頼。円形のパネルを入手したのでフラット板を作ってみた。少し前にKj氏のフラット板の作成を手伝っていたので、その経験が役に立った。減光率が大きな少し厚手の減光フィルムを使って作ったが、完成後、光に透かして見ると、フィルムの減光ムラがあるのに気づいた。明らかな光量の差が見て取れたので作り直しだった。別のフィルムを使うと濃さのムラは殆どなかった。まだ実施には使っていないが、近いうちに使用して、最終的な減光の程度を決める予定だ。Kj氏には感謝感謝!

MC500GE赤道儀+LodeStar+PHDGuidingの      オートガイドグラフ

 一昨日の晴れた夜に、久しぶりにMC500GE赤道儀で写真を撮ってみました。鏡筒は250RC/CTです。ガイド鏡はビクセンのED81S(FL625mm)、CCDはLodeStarを取り付けました。
下図がその時のガイド状況を表したグラフです。
画像の説明
画像の説明
画像の説明
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 4枚目に、ガイドグラフの大きな波が現れました。3時間ほどの間に、あと2回(波は1回)ほどこのような状態が見られました。
 12時近くなったので、機材の撤収にかかりました。赤経のクランプを緩めようとした時に、赤経クランプを締めていないことに気付きました。撮影中は、クランプフリーだったのです。風は少し吹いたり吹かなかったりの状況でした。ガイドグラフの短時間の大きな波は、これが原因だったのかもしれません。


2012/05/31
 5月は今日で終わり。昼間は暑く感じる季節になってきました。

 前から気になっていた事が有りました。それは、玖珠で撮影した時の事です。

 Atik383+のACアダプターを、DC12V用インバーターの100V出力コンセント(写真左側のインバーター)に繋いだ時、Atik383+が全く作動しなかったのです。やむを得ず、車の100Vから電源を取りました。案の定、車のバッテリーがあがってしまいました。帰宅後、以前使っていた100Wの小型インバーターに繋ぐと動作します。
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 こんな事が有ったので、一昨日、ホームセンターでインバーターを購入しました。購入後、その説明書を読むと「インバーターの100V出力側を普通のテスターで測ると70Vの値を指す。」との説明が有りました。そういえば、玖珠ではあのインバーターの出力は確かにそれ位を指していました。
 今回も同じようなインバーターを買ってしまったのか(写真右側)、失敗だ~~と思いましたが、実際にAtik383+のACアダプターを繋いで直流の出力を測定してみました。すると12V以上の値が表示されました。 同様にして前回トラぶったインバータに繋ぐと、直流の出力は殆ど値を示しませんでした。

 なぜそうなるのか分かりません。波形が違う??ちなみに、Atik383+が作動しなかったインバーターですが、赤道儀コントローラーDynostarX3や、パソコンのACアダプターは作動します。
 新しいインバーターをバッテリーに繋いで電源の確保が完了。これで一安心です。


2012/05/14
 小雨が降り始めた月曜の朝。来週の月曜日は金環日蝕の日です。GP気象予報によりますと、何と「雨?」。後、1週間有ります。予報に変化があるときは良い方向です。・・・と、楽天的に考えておきます。

 銀河の撮影機材は現在のところ下の写真のようになりました。この後追加が有るとすればフォーカサーです。オフアキはしません。接眼部は現在はオリジナルの物を使っていますが、ラックピ二オンのフェザータッチ接眼部を発注済みです。これを使えば接眼部がよりしっかりとしてきます。

 ロスマンディーのアリガタは厚さが薄いので、鏡筒の載せ降ろし時のトラブル防止にK-ASTECの40㎝の物を少し切って使っています。アリミゾはダブルロック。
 ガイド鏡筒用のアリミゾに鏡筒バンドを取り付け、ここはロスマンディーのプレートと使い親子ガメ状態にしています。ステンレスバランスウエイトもK-ASTEC製です。ワンタッチでバランスの微調整が可能です。これは楽です。
画像の説明画像の説明

画像の説明

 これまでは81㎜のガイド鏡に×2倍バーローを使っていましたが、この日はバーローは使いませんでした。主焦点の1/3弱の焦点距離ですが、結果を見ると何とか使えそうです。コネクターも改造され接触不良のトラブルから解放されました。
 フィルターホイールは上向きに取り付けています。天頂から北の天体を子午線を跨いで撮るときにホイールが赤道儀に接触するのを防ぐためです。主鏡セルには3カ所のファンが取り付けてあります。単3を8本使って駆動しますが、8時間ほどしか使えません。バッテリー駆動が適切です。
 オフアキにすれば赤道儀に載っている筒は250RCだけになり、すっきりとした姿になりますが、事前にガイド星の選定を行う必要があるので、イージーさを優先させガイド鏡筒を使います。いずれの場合でも、コードの数は変わりませんね。
画像の説明画像の説明



2012/02/28
 今日で2月は「逃げ」ておしまいです。明日から3月。では有りませんでした。今年は閏年でしたね。すっかり忘れていました。さっき、病院に行き、検査の日を決めるときに気がつきました。星仲間からのメールも有りました。失礼しました~~。

 西方面に1時間半ほどで行ける撮影場所を探していますが、なかなかありません。昨日は松浦市の「不老山総合公園」に行ってみました。松浦市のすぐ東側の山です。サツキが見事に植えられていて、頂上は360°の展望です。(山頂への車の進入は出来ません。)ただ、眼下に松浦市が有り、その西には電源開発と九電の火力発電所も有るので、どの程度の光害か実際にSQMで測定してみないと分かりません。

 MC-200GEに使われている「HUBO-i」コントローラーはバグが修正されているようです。このコントローラーの面白い点は、各軸を駆動するモーターの負荷が表示されることです。この機能を使えば、極軸や赤緯軸のバランス調整がコントローラーの数字で行うことが出来ます。偏荷重をかけるときも、手を使っての言わば定性的なものから定量的になり、バランスの再現性が確保できそうです。



2012/02/26
 ダークライブラリー作成は、モタモタしていますが少しずつ要領が分かってきました。今朝も作成中ですが、ファイルの表示画面が黒ではなく、真っ白です。ダークフレームにチェックを入れていまっすが、どこからか光が入ってきた?ステライメージで画像を開くとこれも真っ白。レベルを見ると右端の方に1本棒が立っていて露出オーバーです。やはり、光モレなのでしょう。(シャッターは閉じたままのはずですが・・・。)

 昨日はTOMITAにε-160に使う強化型マウントなどを受け取りに行きました。昼過ぎから降ってきた雨は黄砂が含まれていて、車はいっぺんに汚れました。

 夕方、冨田さんが韓国から帰国。MC-200GEを2台お持ち帰りでした。早速組み立てられました。コントローラーで動かしてみると、粗動は1000倍の超高速で動きます。バランスシャフトは内蔵タイプです。本体は軽くても20㎏の搭載力です。今だったらキャンペーン価格だそうです。



2012/02/23
 昨日のダークライブラリー作成は、案の定モタモタ状態。各設定がOKと思った後、いきなり「マイナス15℃で20分を32枚」で始めましたが、暫くして画面を見ると連続の撮影が出来ていませんでした。またまた、ああでもないこうでもない・・・、と試行して、夕方になってやっと「マイナス15℃で15分を16枚」作成に漕ぎつけました。夕方は、心配してくれた?村上さんから電話が有りました。
 夜、その16枚をコンポジットしてみました。ノイズがあちらこちらに見られます。画面を400倍にしてみると、そのノイズが明るかったり薄暗かったりと様々です。

 Helpに書かれている英文も虫食い状態しかわからず、取説なしでやっている状態。まあ、「そのうち何とかなるだろ~~」の精神です。

 8時10分に「マイナス20℃15分16コマ」の設定をしてstartボタンを押しましたが、9時20分に画面をチェックすると連続撮影していません。~~ぅ~ん。気を取り直してやり直しです。

12:50
 午前中は色々と設定を変えると、連続撮影が出来たり出来なかったり・・・。どこに問題があるのか不明だったので中止して、買い物へ。帰宅すると村上さんから電話が有り、「Sequence」を開いた状態で動かせばよいという事でした。早速やってみると動きました。
15:30 
 その後順調で、現在「マイナス20℃、15分、32枚」を実行中で、11コマ目。「先達はあらまほしき・・・・。」です。感謝感謝。


2012/02/22
 全天曇り、時折雨です。

 こんな日はatik383のダークライブラリーを作るのに良い天気です。村上さんから教わったことを思い出しながら操作しています。CCDの冷却温度設定が上手くいきません。Help等を参照すればいいものを・・・。そんな考えなどさらさら無くて、「とにかく操作してみよう!」です。画面をよく見ると設定画面のenableのチェックをしていませんでした。~~アㇵㇵ。

 やっと「マイナス15度で20分露出を32枚」の作業開始です。



2012/02/21
 第三月・火は休みのはずの床屋さんが開いていたので少ない髪を切りました。開けている訳を尋ねると不景気なのでということでした。

 昨日は日曜に買ってきたAtik383とStarlightXpressのフィルターホイールの動作点検をしました。午前中は383をパソコンに繋いで81S鏡筒を使って映像が出るか試してみました。鏡筒を外に向けると極端な露出オーバーです。鏡筒の前にガムテープを貼って、小指の先ほどの小さな穴を開けてやっと映像がモニターに表れました。そこでピントを確認しようとしましたが、ドロチューブを前後に動かしても大して変化が有りません。どうやら、穴が小さくてピンホール状態になっているようでした。
 カメラのコントロールソフトは「AstroArt」を使ってみましたが、何が何だか・・・・?。(このソフトを使っている村上さんから直接教えてもらう方が絶対に早い。)

 夕方近くなって晴れていたので、MC-500GE赤道儀をセットしました。C11に383カメラをセットしLodestarも取り付け、準備万端です。食事が終わり外が暗くなり始める頃、村上さんが来てくれました。その頃は既に薄雲が広がり始めていました。シリウスが見えていたので、60Dで視野中心に導入。それから383に取り替えてピント出しをしました。シリウスが写っている画面の一部を切り出してピントの追い込みをするときに、シリウスが雲で隠されてしまいました。そこで野外での実習はジ・エンド。望遠鏡一式を撤収しました。
 部屋に入って、改めてパソコンと383とフィルターホイールを接続して、AstroArtで動作させてみました。カメラの選択、露出時間、枚数、保存などの一連の動きをやってみました。フィルターホイールも動かしてみました。フルターに名前を付けたり、回転させたりしてみました。一応動いてくれました。が、自分一人になると、ああでもないこうでもないと、右往左往する事が目にみえています。早く慣れなくては。


2012/02/20

 夕方は予報以上に晴れているので、CCDカメラの試写になりそうです。

 昨日は二日連続のTOMITA行きでした。いつものように村上さんを誘って行きました。都市高速が雪のため閉鎖。糸島を出るときはほとんど雪を見なかったのですが、外環状線の福大トンネルを出る当たりから様子は変わり、すっかり雪景色になりました。TOMITAの前の畑は真っ白でした。
 こんな日にはお客さんは居ないかな?と思ったら、古賀のIさんが既に店内に。ご自身のパソコンを持ち込んでLodestarの「実習」が始まっていました。
 近くのココイチで昼を済ませて戻ってくると、お客さんで店内は大賑わいでした。駐車場で双眼鏡の見比べをなさっている家族連れのお客さんもいました。その後、雲間から日が差したので、コロナド6cmダブルスタックのチェックが行われました。それをご覧になったお客さんも初めて見るHαの太陽像に感激。「これイイナ~」とおっしゃっていました。(そのお気持ち、よ~く分かります。私もSさんのPST双眼を見てコロナドを購入しましたので。)

 昨日の目的は冷却CCDの受け取りです。Atik383は既に多くの方たちが使っている、コダックのKAF8300を使った冷却CCDカメラです。フルサイズの1/4の面積で5.4μ800万画素です。エントリーモデルでもこのサイズは嬉しいです。いくつかのメーカーがこのCCDを使って製品を出しています。
 冷却CCDカメラでカラー写真を撮るにはカラーフィルターが必需です。フィルターホイールはStarlightXpressの2インチを5枚内蔵するタイプを購入しました。内蔵するフィルターはバーダーの48㎜のセット品+Hαです。これにIDAS LPS-P2光害カットフィルターを加えて使います。少々の光害でも撮影が出来るようです。

画像の説明画像の説明

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CCD本体は2インチスリーブが装着でき、先端にHαフィルターをねじ込めば、直ぐに使えます。フィルターホーイールはアダプターで望遠鏡に取り付けます。スケアリングとか色々課題が出てくるでしょうが、暫くは撮ることだけ考えます。

 これからどんな写真が撮れるか楽しみです。

 晴れてきたのでコロナドをセットしたら雲が・・・。毎度のことです。撮影は出来ませんでしたが、眼視では中央部付近の黒点回りの磁力線が強く現れていました。アップで撮ったら面白い写真になっていたでしょうね。



2012/01/16
 ガイド鏡を保持するアリミゾをTOMITAのものに変更しました。これまではビクセンの物を使っていましたが、アルミ製で肉抜きがしてあったので、TOMITAのものに変更しました。固定部分はネジではなくて面で押すタイプです。ED81SのオリジナルのアリガタもTOMITAの20㎝のものに変更しています。
 プレート・ガイドマウントL・アリミゾまでの重さは約10.5㎏でした。鏡筒まで入れて約14㎏になります。ちょっと重めですが・・。

画像の説明画像の説明

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 「Lodestar」は感度が高いので、撮影鏡筒にピギーバックで固定する方法も有りそうです。そのうちこの方法でも試してみたいです。


2012/01/14
 昨日はTOMITAに行きビクセンのED81Sを受け取りました。下の写真のように、ED81Sは、より大きな10㎝クラスの望遠鏡と同じラックピニオンの部品を使っているようです。その分、8cmという口径の割には鏡筒の後ろ部分がしっかりしているようです。
 ED81Sはガイド鏡として使うので、鏡筒のガタは致命傷になります。ドロチューブにボーグの部品を直接ねじ込むことも考えましたが、とりあえずオリジナルを使う事にしました。
 しかし、1カ所だけ改造しています。フリップミラーの根元を固定するネジをオリジナルの4㎜のビスから5㎜のキャップボルトに変更しています。買ったその場で改造してもらいました。これでしっかりと固定されるはずです。ピントノブはプラ製ですがつまみ易い形です。キャリングハンドルは持ち運びに便利です。
 これまで借用していたFL70と大きさを比較すると一回り大きくなったようです。鏡筒の長さは口径の差以上に有ります。フードの部分は径が同じです。筒先からレンズを見ると僅かに口径の違いが分かる程度です。

画像の説明画像の説明

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 眼視ではFL70はフローライトだけあってこちらに軍配が上がります。ガイド鏡として使うので集光力が有ることを優先させています。今日あたり晴れたらテスト撮影をしたいのですが、例によって天気予報より実際の空は良くありません。晴れ間が欲しいですね。



2011/12/20
 昨夜は7㎝フローライトをガイド鏡にして、C11のレデューサー付とストレートにした時に、このガイド鏡が使えるかを試してみました。
 7㎝にLodestarを取り付けてモニターでガイド星を見ると、綺麗な星像が見られました。これに×2倍のバーローレンズを加えても星像はそんなに変わりませんでした。暗い星も写っています。これまで使っていた村上さんから借用のC5と比べ、モニター上に写っている星の数も変わりはないようです。これでガイド鏡は決まりです。
 さて、実際にC11のレデューサー仕様とストレートで撮影してみました。レデューサー使用時(F6.8)は周辺減光が激しくてこのままでは使えません。ストレート(F10)では周辺減光が少なくなっています。
 いずれもISO1600 10分露光の4コマコンポジットです。
画像の説明
画像の説明

下の写真は比較のために同じ大きさの像になるように中心部をトリミングしています。7㎝鏡筒でもガイドが出来るようです。背景が同じ色では有りませんが、恒星像はストレートの方が良いようです。
F6.8
画像の説明
F10
画像の説明
 今回の目的はどうやらクリアーできたようです。Sさんから拝借した7㎝フローライトに代わる鏡筒を見つけなければ・・・。



2011/12/19
 青空が広がっています。モニター上の太陽は大きく揺らめいています。

 一昨日、Sさんから拝借のビクセンフローライト7㎝をTOMITAのガイドマウントLに載せてみました。このガイドマウントLは佐世保の天文台でタカハシのTOA130を載せて使っているそうです。7㎝フローライトでは大きすぎるのですが、頑丈が何よりなのでこれにガイド鏡を載せて使います。7cmで小さければより大きな口径に変更ということになります。

ガイドマウントL側面 締め付けるレバーは掴みやすくしっかりと固定できます。
画像の説明
ガイドマウントLに上はビクセンのアリミゾ。弱ければTOMITAのしっかりしたアリミゾに変更します。
画像の説明
左の鏡筒はビクセン7㎝フローライト。プレートの右のアリミゾにはC11が載ります。プレートとアリミゾの合計は7㎏です。
画像の説明



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2011/11/23

MC-500赤道儀+オートガイダー「Starlight Xpress Lodestar Autoguider」による撮影 その2

 21日夜の写真の続きです。昨日の分から続けてご覧くださ。
 前回は大きな月が傍にあったのですが、今回は空が比較的暗い中での撮影でした。撮影地は糸島市神在です。
NGC 1952 M1 カニ星雲  
2011/11/22 00:13頃 IOS60D ISO2500 6分×3コマコンポジット
画像の説明

 この日も星仲間の村上さんが顔を出してくれました。「馬頭も面白いよ」とアドバイスしてくれていたので、南の空に近づいた「馬頭」に初挑戦しました。さすがにノーマル仕様のデジ1眼では感度不足ですし、カブリも有り露出10分が限度でした。レベル調整をしてこの画像です。うっすらと薄気味悪い像が浮かび上がってきました。次回はコマ数を増やすか暗い空で撮ってみたいです。
IC 434 馬頭星雲
2011/11/22 01:09頃 IOS60D ISO3200 10分×3コマコンポジット
画像の説明


 今回使ったガイドマウントはデジ1眼では使えるようです。但しツマミが滑って使い辛いですが。
 「PHD Guidingu」を使いましたが、ガイド星導入後、自動でアライメント、その後ガイドモードに入りますが、ガイドのグラフを見ているとオートガイド開始の短い時間ですが、ガイドの状況を表すグラフのDECの折れ線グラフの動きが基準線より大きくずれることが有ります。暫くすると基準線に戻ってきます。シャッターを開けるのはDECが落ち着いてからにする方が安全なようです。(赤緯のバランスに問題か?)



2011/11/22
 晩秋の空が広がっています。
 昨夜は日暮れから赤道儀を組み立て、ガイド鏡を載せる経緯台を試してみました。これは以前使っていたものです。ボルトで固定するタイプの安価な物で、処分しようと思っていたものです。これを使った写真は後程アップします。

これはミザールのガイドマウントでしたか??忘れました。
画像の説明

C11直焦点撮影 FL2800mm F10 EOS60D MC-500赤道儀 C5+「Lodestar Autoguider+PHD Guiding」
 透明度は良かったです。糸島の自宅からでもまあまあ撮れますね。機材の性能が良くなっています。自分の腕は相変わらずあがりませんが・・・。街のカブリが多かったです。50mほど離れたところに「HIBARI」というパチンコ店の駐車場のボール型のナトリウム照明が煌々としていますから。又、自宅前には明るい街灯がこちら向きで照らしてくれています。 
NGC2024 
2011/11/22 00:37頃 ISO3200 露出6分×3コマコンポジット 散光星雲の上の光はアル二タクからの光芒です。
画像の説明

NGC2261 ハッブルの変光星雲 
 20年ほど前に一度撮った対象です。ペンタックスMS-5+C11。ルミコンのジャイアントイージーガイダーでオフアキシス+エクター1000フィルム。牧ノ戸峠で1時間半近くアイピースを覗き続けました。終わった時は目がウルウル状態で、服には霜が降りていました。今回は自宅であっという間に画像を得ることが出来ました。(質はさておいて)時代は変わりましたね。
2011/11/22 01:09 ISO3200 10分×3コマコンポジット 
画像の説明
トリミング
画像の説明



2011/11/18

MC-500赤道儀組み立てのまとめ

 MC-500赤道儀を組み立てるときの手順や参考事項をまとめてみました。「これは移動用の赤道儀です。」と私は勝手に思い込んでいます。(笑)何かの参考になれば嬉しいです。

ピラー部品について

ピラーを立てるポイント(水平に設置済)です。ピラー全体をキルティングで包み、運搬時の雑音や衝突を和らげます。ピラーには取っ手が有りますが、少しバランスに偏りがあるので、写真のようにベルトを巻き付けて両手で運ぶと楽です。
画像の説明画像の説明
袋からピラーを取り出します。ピラーの中には布で包まれた部品が収まっています。布に包んでおくと運搬時にピラーの中でガラガラ音がしません。
画像の説明画像の説明
ピラーの中には3本の脚、バランスシャフト、それに白い袋にターンバックル3本が入っています。脚にはN・SE・SWの方向を表すシールを貼っています。これは庭に設置するときの高度や方位の再現性を確保するためです。
画像の説明画像の説明

画像の説明

脚の先にはオリジナルでは9㎝のキャップボルトが付属していますが、赤道儀を移動に使うので、高度調整の幅を確保するため12㎝キャップボルトに交換しています。接地側にはナットを取り付けてボルトを締めることで僅かなグラツキを防ぐようにしています。



ピラーの組み立て

ピラーを立てる。脚を方向に合わせて1本セットします。セットした後でもピラーが自立するのがミソです。組み立てるときに、これは便利です。追記 この時、脚にターンバックルをセットして、ある程度締めておくと脚が回転するのを防ぎます。
画像の説明画像の説明
2本目、3本目の脚を方向に合わせてセットします。
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脚が回転していないか確認します。ターンバックルを回す方向が3本とも同じになるように、事前に確認し目印を貼っておきます。こうすれば3本とも同じ方向に回すと締めたり緩めたり出来て効率的です。
画像の説明画像の説明

画像の説明

最後は六角レンチなどでターンバックルを締めます。







赤経体の組み立て

この赤道儀の赤経体はプロトタイプに改善が加えられています。赤経体の下部に2本のバーが組み込まれています。これがあるお蔭でハンドリングが楽に安全になりました。左側写真のバーの上には高度調整用の大きなネジが見えています。右側写真にはバーの下に方位調整用のネジが見えています。
画像の説明画像の説明
ピラーに組むときの左右の手はこのようにバーを掴んでやっています。
画像の説明画像の説明
腕と胸・腹を使って赤経体を持ち上げピラーにセットします。ピラーに差し込まれる赤経体の最下部はテーパーになっています。
画像の説明画像の説明
赤経体の方向が組み立て毎にちゃんと北を向くように、赤経体とピラー上部に合いマークをつけています。水準器がついています。三脚のボルトで水平を出しナットで固定します。
画像の説明画像の説明



赤緯体の組み立て

赤緯体を赤経体にセットする前に赤経体と赤緯体の位置合わせ用のピンが下向きになるように赤経体を回転させておくことを忘れずに。

赤緯体を運ぶ前にバランスシャフトを赤緯体にセットしておきます。
私は右利きなので右腕で赤緯体全体を持ち上げるようにします。左手はバランスシャフトを握っています。こうすると、シャフトと赤緯体のトップリングが一体化して、安定して赤緯体を支えることが出来ます。
事前に赤緯体と赤経体が合う位置が分かるように合いマークを付けておけば一発で赤緯体と赤経体が合体します。これが無いと、重い赤緯体を持ったままでピンがかみ合う位置を探さなければならなくなり、厄介になります。
画像の説明画像の説明
バランスシャフトを握った状態で赤緯体が安定した状態になるので右手で赤緯体固定ボルトを締めることが出来ます。一カ所固定すれば残り三本はシャフトから手を離しても安全に固定することが出来ます。
画像の説明画像の説明
合いマークは必需です。固定ボルトは手で締めるだけでもいいですが、ヘクスキーでよりしっかりと固定出来ます。
画像の説明画像の説明
トップリングは特注です。JP用の10㎜と8㎜のボルト穴を開けています。プレートは10㎜用のダルマ穴を4カ所開けていますので、プレートを取り付けるときは大変楽です。
画像の説明画像の説明
組み立て完了です。コントローラーは「Dyno StarX3」です。これはパソコン無しでも自動導入が出来るものですが、私はパソコンに「Super StarⅣ」を入れて使っています。
画像の説明画像の説明
 以上、自分流の使い方を紹介しました。改善点が見つかりましたら更新いたします。


MC-500赤道儀+オートガイダー「Starlight Xpress Lodestar Autoguider」による撮影

 2011/11/15は月が大きかったのですが、月から25°程度の離角のM1を撮ってみました。4コマ撮ってコンポジットしレベル調整をした画像です。撮影地は糸島市神在です。一コマずつは街明かりで画像がほぼ白くなるほどにかなり被っていました。スペースボーイ2個を組み合わせた経緯台に載せたC5にガイドカメラを取り付けています。とりあえずはこのセットで使えそうです。
 撮影途中にMC-500赤道儀の赤緯体から、リレーが働いているような「カチッ」と言う音が聞こえてきました。原因を探ると、オートガイド時には赤緯体に常時電流を流す設定にするのを忘れていました。うっかりミスでした。(待機電流みたいなものです。)通常はバッテリー節約のため、必要時のみ赤緯体に電流が流れるようになっています。
2011/11/15 C11直焦点 EOS60D 5分露出×4コマ PHDGuiding
画像の説明

 余談。
 M1の撮影を始めて一コマ目の結果をカメラのモニターで見たら、星が斜めに流れているようでした。赤道儀などをチェックして撮り直ししましたが、3コマ目まで同じように流れているようです。そこでM42ni望遠鏡を向け直しました。その時、すぐそばのパソコンに何かが落ちてきました。そらは、バーティノフマスクでした。カメラのピント合わせをした後、フードに取り付けたままでM1を撮影していました。後でパソコンモニターで確かめると一つの星が斜めに3個写っていました。そういえば、星仲間のMさんも最近同じような失敗をしていました。その時は笑って話を聞いていましたが、まさか自分が同じ失敗をするとは・・・トホホ・・・。


「Starlight Xpress Lodestar Autoguider」+「PHD Guiding」によるオートガイド

 スペースボーイ赤緯軸を2個組み合わせています。接続はアングルでは無くアルミブロックを使いました。その分重いですが。
画像の説明
MC-500赤道儀のトップリングにプレートを載せるとき、ダルマ穴にすると楽にセットできます。10mmキャップボルトが通過する穴は近くの鉄工所で開けてもらいました。他のダルマ穴はヘラクレス赤道儀用です。
画像の説明
 狭い庭にMC-500赤道儀をセットする時の位置決めに、境界用のプラスティック杭を埋め込みました。先ず、農業用の鉄パイプを打ち込んで細い穴を開け、移植ごてで上部を広げて杭をハンマーで打ち込みました。水平も出しています。
画像の説明


 さて、撮影です。
 月が出ていましたが、透明度は比較的良かったです。ソフトは「PHD Guiding」を使いました。ガイドはC5シュミカセ。スペースボーイの赤緯軸を組み合わせた経緯台に載せています。
 露光が長くなると星像が画面に対して斜めに僅かにずれています。露光中、シュミカセの鏡が移動したり、ガイド鏡が僅かにずれたりした可能性が有ります。3枚の画像をアップしましています。ピントはバーティノフマスクを使っていますが、撮影途中で次第にずれてピンボケになった画像もあります。
 やはり、オフアキシスに走るかな~~?オフアキシスでガイド星が無い時は、このシステムを予備として使う「二刀流」で行くか??
MC-500赤道儀+Lodestar Autoguider(C5+スペースボーイ経緯台) C11 FL2800mm EOS60D ISO400
 原画は近くのパチンコ店の明かりでかなりかぶっていますが、画像を処理して見やすくしています。
M27アレイ 北西の空 露出313秒 糸島市自宅
画像の説明
M76小アレイ 天頂北の空 露出449秒
画像の説明
M76 小アレイ 天頂北の空 露出755秒
画像の説明


MC-500赤道儀の追尾性能 その5

 雨が降っています。太陽も出ていないので、先日の久住の画像からMC-500赤道儀のモーションを調べる参考の画像を作ってみました。APS-CのEOS60Dの2枚の画像から同じ拡大率で画像を切り出したものです。
 露出8秒 シンチレーションは大きい     露出243秒
画像の説明画像の説明
 MC-500赤道儀のPモーションは、この画像で見る限りではABの離角程度かなと言う感じです。赤緯軸周りのバランスに偏りがある状態での撮影だったので、これを解決して再度撮影してみます。



2011/11/02
 昨夜はオートガイダーのテストをしました。「Starlight Xpress Lodestar Autoguider」を使いました。薄曇りの空で下がC-11にジャイアントイージーガイダーを取り付けてオートガイダーで星を探しましたが、見つけきらなかったので従来の方法でガード星を探しました。「PHDガイティング」を立ち上げてガイド星を導入しましたが、それから先つまりキャリブレーションが反応なし状態が続きました。K-ASTECさんに尋ねましたら、いくつかの原因を教えていただきました。結論から言えばカメラのコネクター根元の差し込みが緩んでいたのが原因でした。赤道儀組み立て開始から2時間して、やっとオートガイドモードに入りました。
 その頃にはお決まりの雲が広がってきました。オートガイドの状況を恒星を使って見ましたが、一応ガイドしているようでした。が、僅かに斜め方向のズレが見られます。これは、「ガイド星をガイドしている」状態でしょうね。次回は晴れの日に色々な方向でオートガイドを試してみます。



2011/10/30

MC-500赤道儀の追尾性能 その4

 久住でM57を撮っています。MC-500赤道儀のピリオディックモーションの確認のためです。2800mmの焦点距離にAPS-Cのカメラを取り付けています。

 下の写真はAPS-Cで撮った写真そのままです。露出時間が長くなるにつれ、星像が伸びていくのが分かります。しかし、3枚目と4枚目の露出時間は5秒しか変わりませんが星像はかなり違っています。ピリオディックモーションが正弦波状態ではなく、殆ど静止している部分と動き始める部分があるのが分かります。モーションが安定している部分で露出すればFL2800mmでも2分ほどはガイド修正はさほど必要ないことが分かります。(高精細の冷却CCDではそうはいきませんが。)ウォームギアの1回転は4分27秒ほどですので、5枚目がそれに近い露出時間になっています。

 実際に手動でガイド修正をするときには、コントロールボックスに手を置いてTV画面に集中しなくても、ガイド星が動き始める気配を感じたらその時にコントロールボックスに手を置けば済む程度の手動ガイド修正でした。ガイド鏡はセレストロンのC5シュミカセ(1250mm)を使用しています。ガイド時の焦点距離を長くすれば基準星の動きがよりはっきりと分かってくるでしょう。シ―イングが落ち着いた日にC11+バーローでトラペジウムを9分ほど極軸を少しずらして撮影すると、よりはっきりとモーションが分かると思います。

 長焦点撮影では基本的にはガイド修正をしなければなりませんので、装置を使うにしろ手動で有るにしろ、そこそこの性能が赤道儀に有れば済むことです。後は移動の時の使いやすさや風に対する耐性などが考慮されるポイントでしょう。その点、MC-500は十分に期待に応えてくれそうです。

 「TVでガイド」が楽に出来る赤道儀でした。

C11 F10 FL2800mm 直焦点 MC-500赤道儀 EOS60D
2011/10/27 18:29 露出34秒 ISO1600
画像の説明
2011/10/27 18:30 露出63秒 ISO1600
画像の説明
2011/10/27 18:31 露出117秒 ISO1600
画像の説明
2011/10/27 18:33 露出122秒 ISO1600
画像の説明
2011/10/27 18:35 露出243秒 ISO1600
画像の説明

(昨日の分の写真のように不必要に長いフードを取り付けていました。風が有るとMC-500の大きなホイールでも多少の影響を受ける事がTVモニターからも分かります。フードを外せばやや強めの風のでも影響は殆ど有りませんでした。)

 追尾性能テストとは関係有りませんが、26日の夜と27日の夜のシンチレーションを比較すると、その違いが大きいことが分かります。ピント確認はバーティノフマスクを使っています。同程度の露出でも26日夜の星像は肥大しています。こうなれば長焦点撮影の意味は無くなります。シンチレーションに合わせた焦点距離の鏡筒の選択が必要になってきます。


2011/10/29-2

MC-500赤道儀追尾性能 その3

画像の説明

 以前はGA-3などを使って、アイピースで基準星を見ながら追尾修正をやっていました。長い時は1時間30分ほどの連続でした。余りにも目が疲れ、根気も続かなくなったので、TV画面を使う方法に変更しました。今回まではこの方法でガイド修正をしています。

 今回、赤道儀を新しくするのに伴い、K-ASTECさんのアドバイスを頂き「Starlight Xpress社のLodestar Autoguider」を導入しました。直径がアメリカンサイズの円柱形カメラです。アイピースのスリーブの中まで入っていきます。最終的にはフィルム(エクター1000)で長焦点撮影していた頃に使っていたジャイアントイージーガイダーでオートガイドをするつもりです。その前に、今のガイド鏡システム(スペースボーイを2個組み合わせて経緯台を作りそれにC5を取り付けています。)で「Starlight Xpress社のLodestar Autoguider」を使ってみます。

 この夜はシンチレーションが最悪で、星像が凄く膨らんでいます。しかし、SQMは21.5近くを表示していました。暗い空で、星明りで辺りがほんのりと明るく見えました。
C11鏡筒 F10 FL2800mm 直焦点 MC-500赤道儀 EOS60D
10/27 0:01 露出8秒 ISO800 手動ガイド修正無し 画像処理有り  
画像の説明
10/27 0:05 露出76秒 ISO800 手動ガイド修正無し 原画のまま
画像の説明
10/27 0:19 露出286秒 ISO800 手動ガイド修正有り 原画のまま
画像の説明
10/27 0:07 露出271秒 ISO800 手動ガイド修正無し 原画のまま シンチレーションのため星像が大きく膨らんでいます。赤道儀のモーションを確認するには「2011/10/27 18:35 露出243秒 ISO1600」を参照してください。
画像の説明
NGC7293がどの程度写るか試してみました。
10/27 0:05 露出76秒  ISO6400 手動ガイド修正無し 画像処理あり
画像の説明

2011/10/29-1

MC-500赤道儀追尾性能 その2

 26日のシンチレーションが酷かった日の写真です。C11  FL2800mm EOS60D MC-500赤道儀 2枚とも画像処理しています。オートガイダーはまだです。この2枚はTV画面を使ってガイド修正しています。この方法や修正しないときの状態も夕方にアップします。
M57 2011/10/27 21:18 182秒露出 IOS800 
画像の説明
NGC2024 双眼鏡で薄く見えますが、とりあえず長焦点ではどのように写るか、短時間露出で試してみました。手動ガイド修正有り
 2011/10/27 01:13 366秒露出 ISO3200
画像の説明



2011/10/28
 水曜日から3日間、久住へ行っていました。水曜日の夜は、こちらでも良い天気だったようです。久住でも透明度の良い空でした。冬の銀河がおお犬座の足元まで見えていました。大気の揺らぎは凄まじく、撮った写真の星像が凄く膨らんでいました。木曜夜は、揺らぎは落ち着いていました。雲が多かったのですが、ガイド修正が楽だったです。とりあえず2枚アップします。少しだけ画像に処理をかけています。1枚画像です。画像の説明は明日に回します。
2011/10/27 19:23 露出197秒 ISO1600 手動ガイド修正
C11 FL2800mm MC-500赤道儀 直焦点撮影 EOS60D
画像の説明


2011/10/27 22:23 露出472秒 ISO3200 手動ガイド修正
C11 FL2800mm MC-500赤道儀 直焦点撮影 EOS60D
左が北です
画像の説明


2011/10/26-1

MC-500赤道儀の追尾性能 その1

 MC-500のファーストライト?です。昨夜は雲が多く晴れ間は少しだけでした。(早めにに切り上げた後、晴れてきました。)ピントはまちまちです。赤道儀のセッティングに時間がかかったり、DynoStarX3に慣れてなかったりして、モタモタ状態からのスタートでした。

鏡筒の前後バランスはアリガタの長さが足りなくて鏡側が重い状態、又、ウエイト2個では、C11とジャイアントイージーガイダーには少し不足でした。が、そのまま撮影を続けました。

C11 FL2800mm+ジャイアントイージーガイダーレデューサー(×0.6?) 
MC-500赤道儀  EOS60D ISO1600 自宅にて 原画のままです
2011/10/25 21:06 30秒露出
画像の説明
21:09 1分露出
画像の説明
21:11 2分露出
画像の説明

切り出すと
1分露出                 2分露出
画像の説明画像の説明
 カメラはAPS-Cなので、35㎜換算でほぼ2800㎜になります。短時間の露出でしたが、追尾状態は良いようです。ホイール径は228㎜で歯数は324のようなので、ウオームギアの1回転は4分27秒ほどになります。2分露出ではウオームギアの半回転にもなりませんが、次回は5分露出をしてみます。まだオートガイダーケーブルが間に合っていないので、次回はレデューサーを外して撮影してみます。35mm換算で4500㎜。普通は有り得ない過酷テストですが、面白そうです。




2011/10/25-2
 今夜は雲の間を縫って、MC-500のテストをしてみました。鏡筒はC11にジャイアントイージーガイダーレデューサーつきで、FL1700mm程度です(カメラがAPS-Cなので35㎜換算で280㎜程度になります。)。西北西のM57を1分間赤道儀の追尾だけで写してみました。カメラアダプターは31.7㎜のサイズのものを使ったので、周辺が暗くなっています。とりあえず1枚だけアップします。M27の30秒、1分、2分露出の写真はあすにまわします。

MC-500赤道儀始動

画像の説明


2011/10/25-1

MC-500赤道儀その3

 今回は「クランプ」や「固定ボルト」です。

 MC-500の各固定ボルトは基本的に本体に留まっています。

 極軸や赤緯軸のクランプは写真のように、それぞれ4カ所ずつあります。つまみを軽く回すだけでも機能します。4カ所ついているという事は、それぞれを均等に締める方が良いのだろうと思っています。実際に使ってみても4カ所あるという煩雑さは感じません。

 先ずピラーから。
 ピラーに3本の脚を差し込み、ターンバックルで締め上げれば組み立て完了です。EM400ほどの速さではありませんが、意外と速く出来ます。何しろネジが有りませんので。ターンバックルは、3カ所の上下がまちまちにならないようにすると回転方向が一定になるので、目印をつけておきます。

 赤経体の固定
 ピラーのトップには、赤経体とをジョイントさせる円筒形の部品が有ります。筒の上部は赤経体の底部と同じ径のドーナツ状の円盤になっています。この部品はピラー又は赤経体に固定する事が出来ます。私は、赤経体固定させています。組み立て時はピラーに赤経体を落とし込めば、後は適当に回転させて所定の位置に合わせばいいのです。その後3カ所のボルトを締めます。

 赤緯体の固定
 赤経体と赤緯体の接合部分には、赤経体側から短いピンが出ています。赤緯体の窪みをそこに合わせれば赤経体のネジ穴と赤緯体のボルトの位置が一致します。赤緯体のボルトはクランプと同じ形状になってます。4カ所ありますが、指で締めてやる程度でも十分に締まります。クランプ状のボルトはヘクスキーでも締められます。

 バランスシャフト、ウエイトの固定
 バランスシャフトの径は40㎜です。赤緯体の上下を逆にするとセットしやすいです。シャフトの先端にはウエイトの抜け落ち防止の部品がネジで固定されます。ウエイトの固定はヘクスキーを使わなければなりません。これはちょっと不便です。手回し出来るようにK-ASTECさんと相談中です。

 明日は「バランスウエイトの重さ」などです。
 


MC-500赤道儀その2

 コントローラーはドイツ製の「DynoStarX3」です。

画像の説明

 写真のようにボタンは5個です。パソコンを使って望遠鏡をコントロールするときは「SUPER STARⅣ」というソフトを使っています。(SKYやステラナビゲーターも使えるようです。)
 望遠鏡の設定やパソコン無しで自動導入するときはこの5個のボタンを駆使しなければなりません。基本的に縦に並ぶDecボタンはメニュー選択、横に並ぶRAボタンはそのメニューの中の色々な機能選択の役割を持たせています。(ツリー型ディレクトリ構造ですね。)取説を横に置いて操作に慣れるようにしています。取説は英字のものと、日本語訳の二つが有ります。一応、重要事項についてはK-ASTECの別途資料があります。
 観望時の自動導入ではントローラーに慣れてしまえばパソコンは無くてもいいですが、CCDによる自動ガイド修正をするときはパソコンが必需です。

 写真撮影を強く意識した赤道儀のようで、南中後の自動反転機能はついていません。その分、通常の使い方でテレスコープのイースト・ウエスト入れ替え時には、赤緯コントロールのモーターの動きを反転させる必要があります。(追尾中に望遠鏡がバランスウエイトより下になった状態での変更は有りません。)


 赤緯体のにはトッププレートを取り付けています。このプレートにはJP赤道儀に対応するネジ穴を開けてもらっています。これにK-ASTECのダブルロックアリミゾや別のプレートを取り付けて使用します。プレート使用時は、C11とスペースボーイの赤緯軸2個を組み合わせたガイド経緯台にC5載せています。(写真ではC5がC11の背中に載っています。これにカメラなどを取り付けるとバランスウエイトは3個で足りるかな?という感じです。

 導入時は24V駆動で400倍速に設定しています。コントロールボックスやパソコン画面でも変えられます。赤緯軸は通常は電流を流していませんが、CCD自動ガイド修正のときは、モーターの反応を早くするため、常時流れるようにコントロールボックスで設定を修正します。


 まだ習熟状態では有りませんが、とりあえず部屋の中で仮想星空巡りをやっています。早く外に出せるような天気になってほしいですが、明日まで無理でしょうね。

 明日はクランプの事についてです。



2011/10/23

 MC-500赤道儀その1



 MC-500を組み立ててみました。室内では大きく見えます。カラーはMC-300と似ていますが僅かに濃いようです。塗装はMS-5のように厚くは有りません。

組み立て
 ピラーはピラー筒に収納されています。3本の脚を差し込んでバックルで締め上げるだけです。脚の先にはボルトが有り、高さ調整が出来るようになっています。ピラー筒の上部は赤経体を載せる部品が有ります。ピラーの径よりひとまわり大きくなっています。この部分はピラーに取り付けたままでも良いし、赤経体に付けたままでも良いです。移動して組み立てるときを考えると、赤経体に付けておくと、赤経体をピラーに差し込むことができ安全に組み立てられます。
 赤緯体を赤経体に取り付けるときは、赤緯体を天地逆にすると持ちやすくなります。赤経体にはピンが出っ張っていて、赤緯体の凹部にはまり込むと、赤緯体の4本のボルトが赤経体のネジ穴と合致するようになっています。組み立ての実際には、合いマークのシールを貼っていて、それを目印にしています。何しろ重いので、赤緯体を持ち上げたままで、合う位置を探す作業はトラブルの元です。
 天地逆になっている赤緯体にバランスシャフトをねじ込み、天地を戻します。バランスウエイトは7.5kgです。セットでは2個ついています。しかし、2こではせいぜいC11のバランスをとるのがせいぜいです。今はK-ASTECさんから2個借りています。3個あればOKです。C14では4個使うでしょう。15㎏程度のウエイトを考えていますが、安全を考えると、外国のように7.5㎏バランスエイトをロールケーキのように連ならせる方が良いという考えも頷けます。
 
 今日はここまで・・・。続きは「明日のココロダー・・・」です。



背景がごちゃごちゃしていてすみません。
C11鏡筒とMC-500のホイールの大きさを比べました。   正面
画像の説明画像の説明


左側面                        右側面
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ピラーはターンバックルで締め上げます。        背面
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ピラーに取っ手が付きます。脚は筒に収納します。    赤緯体
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極軸周り                       ピラー上部
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2011/10/22-1
 昨日、MC-500を受け取りました。カラーリングはデモ用とは違って、MC-300をわずかに濃くしたような渋めのワインカラーです。「TOMITA」で組み立ててみました。重い割には組み立てやすかったです。ピラーの部材も円筒部分に収納できて、コンパクトです。赤緯体の上にトップリングを作ってもらっています。そこには、JP赤道儀に対応する8㎜と10㎜のネジ穴を作ってもらっています。写真は少し後になりそうです。

 課題は、コントローラーの使い方です。ボタンが5つです。メニューから入ってサブメニューへ・・・・・。あぁ・・・・。これから練習です。


K-ASTECのMC-500初期ロットタイプの組み立て

[check]K-ASTECの新型赤道儀「MC-300」は日々雑感の2011/06/09で紹介しています。
 午後から、天文ハウスTOMITAに行ってきました。目的はHα太陽像撮影用のCマウントの加工です。現在使っているCマウントアダプターでは、太陽像がやや大きめなので、一回り小さくするためにボーグのCマウントアダプターの長さを縮めてもらいました。

 TOMITAで望遠鏡を見たり双眼鏡を覗かせてもらったり、他のお客さんと話をしたりして過ごしていると、K-ASTECの川野さんが来店。今度の週末に開催される新潟での胎内星祭に出品する機材を、TOMIYAの天文カーに積み込みをするためです。MC-500や300、移動望遠鏡ガリレオなどの積み込みで、天文カーは満載状態になるようです。

 ところで、川野さんの車には、そのMC-500が積んでありました。MC-300より二回りほど大きく見えます。組み上がった姿を見たかったので、お願いして組み立ててもらいました。又、実際に持たせてもらいました。以下がその写真です。

 まずピラーの組み立て。3本の足を差し込みます。アルミ製です。径が太い割には軽いです。
 私が購入した物は、下の写真とは違っていて、3本のアルミ脚をピラーに差し込むタイプです。
画像の説明

ターンバックルで締めあげます。
画像の説明

赤経体は赤緯体より少しだけ重いですが、ヘラクレスの赤経体よりはるかに軽いです。楽勝で持っています。(右が赤緯体を持っている冨田さん)笑顔で持てる重さです。
画像の説明

赤経体をピラーに載せました。ピラーへはキャップボルトで固定。
画像の説明

赤緯体を赤経体に載せると円周沿いに溝が有りスムーズに噛み合わせられます。固定は4本のネジです。手で締められますが、更に締め上げたいときは六角レンチも使えます。バランスシャフトをねじ込むときは赤緯体を逆さまにしてセットすると簡単です。バランスシャフトは赤緯体と同じ回転をします。つまり赤緯軸は赤緯体を貫通しています。
左写真中央は川野さんです。
 購入後、何度か組み立て作業をしましたが、赤緯体を赤経体に載せるときは、先に赤緯体にバランスシャフトをねじ込んで組み立てをする方が安全に楽に行える事が分かりました。こうすると赤緯体ヘッドとバランスシャフトが連結されることにより、バランスシャフトと赤緯体ヘッドが固定された状態で赤緯体を掴むことが出来て、安全に組み立てることが出来ます。赤経体と赤緯体に、合いマークを付けておくと一発で組み立てられます。

画像の説明画像の説明

バランスウエイトを取り付けます。キャップボルトでシャフトに締め付けます。
左は側面、右は正面からの姿。
画像の説明画像の説明

背面からの姿。赤道儀の大きさが分かりますね。大きなホイール。(赤経の方が少し大きい。)魅かれますね。でも思ったより軽いです。
 クランプは軸の周り4カ所にネジが有り、そこをほぼ均等に力をあまり入れずに回してやれば十分に効きます。
画像の説明

 キャップボルトで締める部分も有りますが、手でネジを回せる部分もあり、特に、赤経体と赤緯体を固定する部分は手だけで十分に固定されます。
 ホイール径が大きく、久しぶりに「欲しい」と思った赤道儀でした。WEBサイトの写真では、極軸高度を設定する部分に肉抜きが有り、どうなのかなと思っていましたが、実物を見ると全くの杞憂でした。一応、固定設置らしいのですが、いえいえ移動で十分使えます。MS-5やヘラクレス赤道儀より部品の「重さの上限」が低く抑えられていて、組み立てが楽でした。
 写真の赤道儀はデモ用ということです。実際は色が少し違うかも知れません。又、ホイールに使用している超超ジュラルミンは国内版では切削加工に適したアルミニウム青銅になるようです。細かな仕様はメーカーのホームページをご覧ください。

 ・・という事で、楽しい午後になりました。


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