MC-500赤道儀組み立てのまとめ
MC-500赤道儀組み立てのまとめ
MC-500赤道儀組み立てのまとめ
MC-500赤道儀を組み立てるときの手順や参考事項をまとめてみました。「これは移動用の赤道儀です。」と私は勝手に思い込んでいます。(笑)何かの参考になれば嬉しいです。
ピラー部品について
ピラーを立てるポイント(水平に設置済)です。ピラー全体をキルティングで包み、運搬時の雑音や衝突を和らげます。ピラーには取っ手が有りますが、少しバランスに偏りがあるので、写真のようにベルトを巻き付けて両手で運ぶと楽です。
袋からピラーを取り出します。ピラーの中には布で包まれた部品が収まっています。布に包んでおくと運搬時にピラーの中でガラガラ音がしません。
ピラーの中には3本の脚、バランスシャフト、それに白い袋にターンバックル3本が入っています。脚にはN・SE・SWの方向を表すシールを貼っています。これは庭に設置するときの高度や方位の再現性を確保するためです。
脚の先にはオリジナルでは9㎝のキャップボルトが付属していますが、赤道儀を移動に使うので、高度調整の幅を確保するため12㎝キャップボルトに交換しています。接地側にはナットを取り付けてボルトを締めることで僅かなグラツキを防ぐようにしています。
ピラーの組み立て
ピラーを立てる。脚を方向に合わせて1本セットします。セットした後でもピラーが自立するのがミソです。組み立てるときに、これは便利です。
2本目、3本目の脚を方向に合わせてセットします。
脚が回転していないか確認します。ターンバックルを回す方向が3本とも同じになるように、事前に確認し目印を貼っておきます。こうすれば3本とも同じ方向に回すと締めたり緩めたり出来て効率的です。
最後は六角レンチなどでターンバックルを締めます。
赤経体の組み立て
この赤道儀の赤経体はプロトタイプに改善が加えられています。赤経体の下部に2本のバーが組み込まれています。これがあるお蔭でハンドリングが楽に安全になりました。左側写真のバーの上には高度調整用の大きなネジが見えています。右側写真にはバーの下に方位調整用のネジが見えています。
ピラーに組むときの左右の手はこのようにバーを掴んでやっています。
腕と胸・腹を使って赤経体を持ち上げピラーにセットします。ピラーに差し込まれる赤経体の最下部はテーパーになっています。
赤経体の方向が組み立て毎にちゃんと北を向くように、赤経体とピラー上部に合いマークをつけています。水準器がついています。三脚のボルトで水平を出しナットで固定します。
赤緯体の組み立て
赤緯体を赤経体にセットする前に赤経体と赤緯体の位置合わせ用のピンが下向きになるように赤経体を回転させておくことを忘れずに。
赤緯体を運ぶ前にバランスシャフトを赤緯体にセットしておきます。
私は右利きなので右腕で赤緯体全体を持ち上げるようにします。左手はバランスシャフトを握っています。こうすると、シャフトと赤緯体のトップリングが一体化して、安定して赤緯体を支えることが出来ます。
事前に赤緯体と赤経体が合う位置が分かるように合いマークを付けておけば一発で赤緯体と赤経体が合体します。これが無いと、重い赤緯体を持ったままでピンがかみ合う位置を探さなければならなくなり、厄介になります。
バランスシャフトを握った状態で赤緯体が安定した状態になるので右手で赤緯体固定ボルトを締めることが出来ます。一カ所固定すれば残り三本はシャフトから手を離しても安全に固定することが出来ます。
合いマークは必需です。固定ボルトは手で締めるだけでもいいですが、ヘクスキーでよりしっかりと固定出来ます。
トップリングは特注です。JP用の10㎜と8㎜のボルト穴を開けています。プレートは10㎜用のダルマ穴を4カ所開けていますので、プレートを取り付けるときは大変楽です。
組み立て完了です。コントローラーは「Dyno StarX3」です。これはパソコン無しでも自動導入が出来るものですが、私はパソコンに「Super StarⅣ」を入れて使っています。
以上、自分流の使い方を紹介しました。改善点が見つかりましたら更新いたします。