Ninja500による月の直焦点撮影上の問題点
Ninja500による月の直焦点撮影上の問題点
Ninja500で月の直焦点撮影を行った。月の地形名の資料として使うためだ。撮影した像を見ると、片ピンになっている。これを何とかしたい。
使用した光学系は次の通り。
Ninja500+パラコア+2インチ2倍ショートバーロ―+2インチアダプター付きEOS20D
作例
作例では、「エラトステネス」や「ヴォルフ山」それに棒線の先にある「あ」「い」のクレータなどは、かなりハッキリと写されている。しかし、黄色の矢印の方向になるに従って、写真のピントがずれて写っているのが分かる。「マクミラン(7.5km)」や「バンクロフト(13.1km)」は既にピンボケ。「アペニン山脈」北端の「フレネル岬」ではかなりボケていることが分かる。
原因は、接眼部の「たわみ」。取り付けているカメラを下から手で少し押し上げると、カメラが上方向に動くのが分かる。どの部分が動くのかを見ると、クレイフォード接眼部の根元あたりが少し動いていた。接眼部からの引き出し量が多いので、より大きな力が接眼部にかかることになる。
当面の対策として、カメラのバッテリーグリップを外し軽くする。さらに、パラコアを外して撮影し、周辺部のコマ収差の影響と軽量化の効果を比較する。(昨日バッテリグリップ+バッテリー1個を測ったところ、約370グラムの軽量化になりました。)
3/30追記
EOS60Dを入手したのでこれを使ってみます。