冬空の月

冬空の月

 2月15日は久しぶりに晴れたので、Ninjaを組み立てた。夕食前に組み上げて、まだ明かりが残る空に輝く月(月齢12.3)を見た。少し風があり、小さな揺れの中に月面が見えていた。
 夕食を済ませ、APS-Cのデジカメの直焦点で撮影しようとしたが、「Err99」の表示が出て撮影不可能だった。
 こんな時は眼視で楽しもうと、イーソス13㎜(約170倍)を使って欠け際を一通り流してみた。両眼視で楽しもうと思い、「ビノビュー」にイーソス13㎜をセットして月面を見た。
 細かな揺れは有ったが、眼前に広がる風景にちょっと圧倒された。アリスタルコスとシュレーター谷、その西側に見られる皺など「月面って、こんなになっていてのか。」と思わせる景色だった。
 南の方に望遠鏡を振ると、楕円形が特徴のシラーがすぐに目に入った。そのすぐ近くに、「夜明け」を迎えたばかりのシッカルトが見えていた。クレーターの山々の影がクレーターの底に伸びて、山の形が良くわかる。2時間ほどのうちに、太陽高度が上がり影が短くなっていくのが良くわかる。と同時に、底部への光の当たり方から見て、クレター中心部が少し盛り上がっているように感じられた。
 ビノビューを使うときは専用の2倍バーローを使わないとピントが出ない。倍率は350倍ほどになる。しかし、300倍を超えたという実感はない。それほど大変見やすかった。イーソスの「見かけ視野100°」のスペックも効果が有ったのだろう。基本的には目に入ってくる瞳径が大きいので、見やすいのだろう。
 口径が大きな望遠鏡で見ていると、何かクセになりそうだ。

 こうなってみると、唐津のスターグルメ天文館の「60㎝、F6 田坂鏡」をもっと使わせていただければ良かったのに・・・と、少し後悔している。

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